【 2015年8月4日(火) 晴 】
連日の猛暑!
雨も夕立すらもなく、ぐったりする日々が続いています。
そんな暑さにさらに追い打ちをかけるのが「セミの声」ではないでしょうか。
今日はそんなセミの仲間から
ヒグラシくんをご紹介します。
ヒグラシ(蜩)は、夕方になくことから、”日を暮れさせる”=日暮しというのが名前の由来です。
正確には明け方にも鳴きます。
時間というよりは
明るさや湿度の変化に敏感に反応し、
山の方では日中でも夕立が近づいてきて辺りが急に暗くなると鳴き始めます。
また、「カナカナカナ~♪」という鳴き声から、「カナカナゼミ」という別名もあるようです。
あまり暑苦しさはなく、明け方や夕方の涼しさを増してくれるBGMとなってくれますね。
さて、このセミの声はどうやって出ているのか。
”鳴く虫”は色々いて、色々な方法で声(音)を出しています。
セミの場合、翅(はね)で腹をこすって出る摩擦音(まさつおん)を
さらに空洞になっている腹の中で共鳴(響かせて)私たちに聞こえる大きな音になっています。
★下の写真を見ると、腹が透けているのが分かるでしょうか。

さらに、セミが”鳴く理由”はオスからメスへの「求愛」なので、鳴くのはオスだけで、メスは鳴きません。
そう思って聞くと、やたらとうるさいだけには感じなくなりませんか!?
油山では昼間鳴くセミ・・・アブラゼミ・ニイニイゼミ・クマゼミなどの姿を見ることは難しいですが、
ヒグラシは水の森など暗いエリアの木の足元などにとまってじっとしていることが多いので、
歩いていて急に飛び出してくる!ということもあります。
いると分かっているとそ~っと近づいて観察することもできるかもしれません。
ぬけがらは色々なセミのものを、たくさん見つけることができます!
(↓ヒグラシの抜け殻)


ちょっとセミの声に耳をかたむけてみてください♪
sun