【 2015年7月31日(金) 晴 】
いよいよ7月も今日で終わり。
梅雨も明け本格的に夏の暑さが襲ってきました。
夏休みということもあり、油山の沢には毎日たくさんの親子連れが水遊びに来てくれます。
土日ともなれば上から下まで沢沿いにはず~っと人がいるというような状態です。
そんな真夏の森の中で、暑さに耐えてひっそりと花を咲かせているものがあります。
ヘクソカズラ(屁糞蔓)です。

とても気の毒な名前です。
花や葉、実などそっとかいだだけでは分かりませんが、
もんだりつぶしたりすると・・・名前も納得!なにおいがします。

『万葉集』にも「クソカズラ」として登場するほど昔から存在を知られていた花です。
日当たりのよいやぶ(空き地)や草地、土手などに普通に見られる、つる性の植物です。
さすがに名前がかわいそうということで、
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ヤイトバナ(灸花)
花の中央部がヤイト(お灸)のあとに似ているから
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サオトメカズラ(早乙女蔓)
花の姿を早乙女のかぶる笠に見立てたもの
という別名もつけられましたが、ヘクソカズラの衝撃からかあまり定着していません。
秋、他の草が枯れた頃に、ヘクソカズラの実が黄褐色に熟します。

外側の皮がかたくピカピカしているので、こんな色でも意外に目立ちます。
油山だけではなく、公園やお家のまわりでも見ることができる花です。
暑さのすき間を見つけて花とにおいを観察してみてくださいね!
sun