【 2015年3月7日(土) 曇 】
ヒサカキが開花しました!
この時期森の中を歩いていると、いい匂いとも臭いとも何とも言えない匂いをかぐことはありませんか?
人によって何の匂いに似ているかは色々分かれるのですが、
個人的には「たくあん」の匂いに似ていると思っています。
これより葉が大きくて縁にギザギザがない「サカキ(榊)」を神事にお供えします。
九州にはサカキもヒサカキもごく普通に山地に自生していますが、
関東地方ではサカキはほとんどないので、このヒサカキをサカキの代用として神事の際にお供えしています。
実はヒサカキは雄花と雌花がそれぞれ違う木に咲く「雌雄別株」です。
ある木には雄花だけ、違う木には雌花だけが咲き、もちろん雌花が咲いた木にしか実もなりません。

▲ヒサカキ(雌株)

▲ヒサカキ(雄株)
花の中をよ~く見ると中身が違うのが分かりますか?
雌花の中身はもちろん「雌しべ」があり、スッキリしていて、花びらに薄いピンクの模様が入ることがあります。
花びらも見ての通りちょっと外側にそるぐらい大きく開きます。
これは雄花からの花粉を受け取るためのしくみです。
一方雄花の中身は花粉を出す雄しべがもじゃもじゃとつまっていて、
花びらも湯のみくらいまでしか開きません。
油山には園路沿いにぽつぽつとヒサカキがあって、
もちろん雄株・雌株どちらもあります。
まずは匂いでヒサカキを見つけてみて、
雄株か雌株かも観察してみてくださいね!
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