【 2014年7月16日(水) 曇/雨 】
観察センターの前に、観察用にアゲハチョウの仲間が好きな葉っぱの木を植えています。
ミカンの仲間の木(サンショウ、カラスザンショウ、キハダ)です。
思惑通りに、ナミアゲハが産卵して、幼虫が生まれていました!
しばらくそのまま木にとまったままで観察していましたが、ついている葉っぱを全~部食べられそうだったので、
センターの中で3匹飼育することにしました。
種類によって回数は違いますが、チョウの仲間は、卵から生まれて「イモムシ・ケムシ」の姿になってから、
蛹(さなぎ)になるまでに数回の脱皮をくり返して、体が大きくなっていきます。
このナミアゲハの場合、5回の脱皮をします。
4回目の脱皮の前までは、黒色でいぼいぼがついたイモムシの姿です。
《7月5日》2回脱皮をした3齢幼虫・・・かなあ?

《7月5日》3回脱皮をした4齢幼虫

《7月9日》4回目の脱皮をした直後の終齢幼虫

ここでやっと、みんなが「アゲハの幼虫」と思っていイモムシの姿になります。
脱皮最中は見ることができなかったのですが、脱皮直後の様子を写真におさめることができました。
お尻の方にブリブリとたまっているのが、うんこではなく脱いだ皮(かわ)です。
↓

30分ほどして再び見てみると、同じ場所にいるのに脱いだ皮だけなくなっていました。
調べてみると、どうやら自分で食べてしまうことがあるそうです。
《7月16日》「前蛹(ぜんよう)」と呼ばれる状態。まさに蛹になる直前です。

9日に終齢幼虫になってからは、もりもりと今まで以上にたくさんの葉っぱを食べていました。
15日の夕方に、下痢気味のじゅくじゅくうんこをしてから、葉っぱを離れて、飼育ケースのフタにとまっていました。
夜のあいだに、足と胸のあたりを自分で吐いた糸で固定し、蛹になる準備を完了したようです。
よ~く見ると、足の方の糸は見えませんが、胸のあたりとケースをつなぐ白い糸が見えると思います。
このように完全に体を固定してから、最後(5回目)の脱皮をして、蛹になります!
蛹になったらまた紹介しますね。

もし、アゲハだと思うイモムシを見つけたら、どの段階なのかよ~く観察してみてくださいね!
自然観察センター さんちゃんnnn(o・ω・)