【 2012年9月13日(木) 晴れ 】
油山自然観察センター小川です。
油山の秋は芸術の秋!
本日は紫色特集です。
一作目は本日のテーマを名に冠した「コムラサキ」です。

紫色の実が鈴なりです。
園芸種として庭木によく利用されています。
店頭ではムラサキシキブという名で販売されることが多いようですね。
本来のムラサキシキブは、歯の縁全体にギザギザがあるのに対し、
本種は歯の上半分にしかギザギザはありません。
また園芸品種だけあって、ムラサキシキブより実がぎっしり付いて
見ごたえがあります。
二作目は「クサギ」です。

名のとおり葉っぱに特有のにおいがありますが、白い花はとっても
いい香りがします。
写真の実は、来月には今よりもっと濃い藍色になりますが色づく
途中の今頃の実も必見です。中には水彩画のように水色~紫~藍が
混ざったようなものもあり、それは幻想的な美しさです。
三作目は、「ヨウシュヤマゴボウ」

もうしばらくすると実も紫色に熟しますが、写真のは茎の部分だけ
色付いています。この配色、目にはなかなかショッキングです。
絵的にお察しかもしれませんが、有毒なので気を付けましょう。
お口直し(?)にきれいな紫。最後はハギの花です。

色や形に絶妙なバランス感覚を感じます。
自然の想像力は底なしですね。人間ははたしてこの花の姿をゼロから
イメージできるでしょうか…。うーん、すごい。
昔から日本人に親しまれてきた花で、万葉集にも多く詠まれています。
「そりゃ詠むわ」と、ひとり納得。
紫色特集いかがでしたか?
過ごしやすいこの季節。
自然の芸術を鑑賞に、いざ油山へ~!